ペナン島③
とりあえず公園らしきところへ。
イギリス統治時代のシティホールの隣の公園に輪になった大量の熊さんたち。
それも1体2メートルくらいある。なんでしょうこれ?
よくみると、一体一体国が書いてあって、作者の名前もある。
あとから調べてみるとこれ、「ユナイテッドバデーィベア」っていうらしい。
はじまりはベルリンの公道で300体のベアを設置し、オークションにかけて恵まれない子供たちへ寄付したのがはじまり。
「より理解し、より信頼し、そして良い生活が送れるよう学ばなくてはならない」というスローガンのもと、国連に認められている国々が集まって各国を代表する芸術家が手掛けているそう。
このユナイテッドベアたち、ワールドツアーをしているようで、この時はたまたまペナン島にあったけど、どうやらまたどこかへ運ばれていくみたい(´―`)
私がみたのはおそらく百名十体かだと思うけど、先進国はもちろん、戦争や内紛の絶えない国々までありとあらゆる国が参加していました。
私のような一般の日本人が行くことは許されないような危ない国々の人たちの思いをこういう形で少しでも感じることができて、素晴らしいプロジェクトだと思いました。
見ただけで軽く地球一周したような、なんだかすごくワクワクして一瞬時間を忘れました。
書いてある絵のデザインも多種多様。
カナダなんかモザイク画になっていて、なんなのか全くわからなかった笑
日本は森鴎外の短歌が書いてあってやたら渋い。笑
作者はわたしは知りませんでした。
輪とははずれたところにも3体ほどのベアが。
一体には
「RESPECT FOR ALL LIFE」すべての生命を尊重しよう
そしてアインシュタインの肖像とともに書かれている言葉が
「Peace cannot be kept by force, it can be achieved by understanding」
平和とは力によっては維持できない、理解によってのみ達成される。
素晴らしい言葉です。
この言葉、私は世界平和についてのみ言っているのではないと思う。
これは普段の生活をガラッと穏やかに変えることのできる魔法の言葉ではないでしょうか?
ついつい友達同士でつるむと、特に女子は
「あの子嫌い」なんて話になることがあります。私も昔そうだった。
職場もしかり。「あの人嫌い」なんてザラにある。そして小さなコミュニティーの中に謎の派閥までできる。
でもね、そうやって嫌っていじわるしたり無視したりしている相手も人間だということをちゃんと理解しているでしょうか?
人間ということは、「人の子」です。
両親が私のことをほかの誰より愛し大切にしてくれているように、自分の子供がなにより大切で愛おしいと思うように、友達、恋人を大切に思って自分よりも相手のことを優先させるように、嫌っているその誰かも、誰かの大切な人なんです。愛されているんです。
この世に必要のない生命など無いんです。
めぐりめぐって、すべてがすべてを支えているんだということを考えてみよう。
ってことをアインシュタインは言いたいのではないかと私は思っています。
私にも馬の合わない人は山ほどいます。そんなことは当たり前です。話のはずむ人もいれば一緒にいて居心地の悪い人もいます。
こういうふうに考えるようになるまで「あの人嫌いだわー」ってたくさん口にしてました。
でも、こう考えるようになってからは、そりの合わない人がいても嫌いだとは思わなくなりました。ただ、「この人苦手だな」って思うだけ。
私に嫌なことをしてくる人にも「こんな狭いものの考え方しかできないんだな、かわいそうに」とだけ思うようになりました
私は私のハートをそんな黒い感情に汚されたくない。
その黒い感情がたまって、いつか誰かを傷つけてしまっては困るから。
誰かに与えたその傷が、めぐりめぐって自分の大切な人を傷つける結果になっては困るから。
私はそう思って、普段人付き合いをしています。
今世界で起こっている戦争とか争い事って、「あの人嫌い」っていうこんな小さな、ありふれている感情がふくらんでふくらんで、どんどん複雑になって起こっているのではないのかな、と思うのです。
だからアインシュタインのこの言葉のように、みんながみんなを理解する、できなくても理解する。努力する。黒い感情をコントロールする。
一人一人の身の回りから平和は広がっていくのではないかと思います。
なにを美談を言っているんだと思われた方もいるかもしれませんが、私はこう信じています。
あれ、ペナン島の話してたのに、笑
ペナン島ね、
ジョージタウン、おしゃれなカフェもたくさん、安くておいしいごはんもたくさん、街の中にはステキなアートもたくさん。
ステキでおしゃれ、そして異文化をみとめあってみんな生きている。
そんなステキは街でした(*´Д`)