エルニド空港
エルニドで楽しい夜を過ごし、翌朝の便でクアルルンプールへ。
しかしエルニドの飛行場がすごかった。
エルニドは海沿いの小さな市街地以外はまだあまり整備されていない田舎。
飛行場までトライシクルで向かうが途中からコンクリートは無くなって土の道路になる。
ベコベコの道を進んでいると、道が開けてとても広い土地が現れる。←どうやらこれが飛行場。
少し行くと木でできた小屋に着く。かっこよく言うとバンブーハウス。屋根のみで窓のない吹き抜ける風が気持ちいい飛行場だ。
まずは荷物検査、、、しかし見慣れたX線の機械はない。検査員と一緒にカバンを開けて、
『これは服、これはカメラ、』・・・
と一緒に中身を確認していく。でも検査員も2人しかいないため、まあまあ適当。
とにかく機械というものがないのでチェック済みのカバンに貼るのも
「Checked !」
みたいな黄色いシール貼るだけ。
チェックインの時に名簿を見たけど乗客は全部で19人だった。
私たち2人以外は全員ヨーロピアン。
せめてもの償いか、、、飲み物と軽食がフリーだった。
お茶を飲みながらなにげなく外に目をやると、そこには牛がいた。
もう一度言うが、ここは空港である。
かと思ったら突然フィリピンらしい滝のような雨が降り出した。
「大丈夫かな・・・飛行機飛ぶかな…揺れそうだな…」
そんな中、乗客は全員呼ばれジプニーに乗せられる。
そのジプニーの手前では真っ赤な服を着た老婆が4人ほど並び、手を振りながらタガログ語で謎の歌を歌っている。
もうT内と笑うしかなかった。
危なっかしい飛行場で老婆に手を振られて搭乗するとか恐怖でしょ!笑
きっと「♪無事に着くといいね~」みたいな怖い歌詞なんだろうねって爆笑。
ジプニーで飛行機まで向かう途中には戦争中の飛行機の残骸のようなベコベコで錆びた戦闘機みたいのが飾ってあるのか放置されてるのか、とにかく私たちの不安は助長され、眠気も吹き飛んだ。
全員搭乗して小さなプロペラ機はテイクオフ。
結果無事に着いたんだけどね、本当に怖かったよって話。
T内とはしばらくこの墜落ネタで笑ってました。